安住友紀子公式サイト

2017.1.15 | カテゴリ:ブログ

心の働きを深く暖かく見つめる

 

こんにちは、認定スーパバイザーの安住友紀子です。

 

新年の新しい日常がスタートしています。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

私は昨年末から元旦までの8日間に渡り、
タイ国プラムビレッジで行われた
リトリートに参加しました。
たくさんの出会いと気づきがあり
私自身まだ消化できていないのですが、
これまでに感じたことを書きとめていきますね。

 

実に8年ぶりの海外への旅でしたが、
全く気負うことなく出発の日を迎えました。
マインドフルネスの瞑想合宿に向かうのに
バタバタ準備したくはありませーん♪

 

そんな私の旅姿、
沖永良部島へ遊びに行く時のような、
いつもの小さなキャリーケースに
大きな三線を背負い、
言うなれば、スナフキンスタイル・・・

 

タイ語は「サワディーカー(こんにちは)」
と「ポップンカー(ありがとう)」だけ覚え、
(ちょっと違うけど…伝わります^^;)
あとはいざ現地にて、
アジア各国から集まる人々と交流するため
眠れる英語力を召還するのみです。

 

ま、眠ったままかもしれないけども!

 

こんなアバウトでいいのかしらん?
海外旅行ですけど~

 

 

旅の醍醐味それは経験値稼ぎ

 

 

まだ日本国内にいながらも
突然、飄々とした旅人に試練がやってきます。
RPGでも勇者の成長のために
イベントが発生するのです。
旅だもの、そうこなくっちゃ?

 

できごと:クレジットカードが消え失せた
ときとばしょ:仙台からの便内のどこかか、
セントレアのいつかどこかで
じょうきょう:既に出国ゲートを通過し
バンコクへの出発1時間まえ

 

ああ、大変!
ここで焦って走り回ることもできます。
探す時間がもう無いゾと嘆くことも、
全く何てバカなんだと自分を責めることも、
誰かが悪用すると疑って
不安を膨らますこともできます。

 

でも私はこんな時、
3回呼吸して、リラックス・・・。

 

Now is the time.
このできごとはマインドフルネスの鐘の音。
足を止めて、呼吸に還る時。

 

落ち着いた明晰な心で見たものは、
今ここで実際に起こっている
カードを失くしたという事実と。
お金に困るとか、悪用されるとか、
いまだ起こってすらいないこと。
ここに、不安を栄養に芽吹こうとする
心の働きが見えましたよ。

 

私はそれを採用せず、
必要な行動に移りました。

数カ所に電話をかけるだけのことでしたが、
関係各位への感謝で満たされたのでした。

 

 

全てが止まり静寂が訪れる

 

 

私が身軽・気軽にいられたのは、
リトリートのもたらす空気感が
自分自身に安心をもたらすものだと
信頼しているからでもあります。

 

マインドフルネスの実践は
Joyfully、喜びが道しるべという点でも
サイモントン療法とオーバーラップし、
仏教の知識がほとんどなしの私でも
違和感なく取り組めています。

 

もちろん、ブラザー&シスターの導きと、
実践サンガのサポートあってこそで、
見よう見まねの物まね小猿なのですが。

 

リトリートで習うのは、日常生活全てを
瞑想的に活動するということ。
歩く、座る、歌う、話す。
食べる、歯を磨く、運動する、寝る。
笑う、泣く、怒るだって、そうです。

 

マインドフルであることから生まれる
自分自身のエネルギーの安定感は
2015年と16年の富士山麓リトリートで
既に体験していました。

 

しかし今回、体に染み渡るように味わったのは、
15分ごとに招かれるチャイムの音。
朝と夕と、プラクティスの度に招かれる大小の鐘の音。
そしてその度に訪れる、時間の止まった時間。

 

その瞬間の全くの静寂は
とても平和で尊い思いがします。
続いて、動き出す日常のざわめきに
愛おしさを覚えるのです。

 

この体験は大集団で取り組んでこそ。
全員のエネルギーが整い、融合し、離れ
言葉で表現するのが難しいほど
素晴らしかったです。

 

 

平和の祈り

 

 

空港での平常心トレーニングから
始まったこの旅は、200余名の
マインドフルネス実践者たちが
アジア環太平洋各国から集い、
300余名のモナスティックスと共に
新年を祝うリトリート。

 

それだけでも貴重な機会ですが、
急遽ティクナットハン師が療養のため
現地に滞在しておられるという、
まあ滅多にないタイミングです。
ただでは済まない予感がします。
ゾクゾク。

 

毎日のプラクティスでは
国を超え、言語を超えて
幸福や、平和が
自分の内にも、外にもあって、
暖かくて慈愛に満ちたエネルギーが
宇宙に遍満しているって、
まさにこういうことだと、実感しました。

 

そして、自分の内からこんなにも
優しさや思いやり、慈悲の気持ちが
湧き出るのかと思うほど、
こんこんと、止むことがなかった。
それは他者へ注がれると同時に、
自分自身へも流れ続けていました。

 

新月の晩のPEACEフェスティバルでは、
全員がキャンドルの燈火を手に
平和を祈り、歩く瞑想を行いました。

 

 

 

 

ゆっくりと歩む灯りの列はとても厳かで、
美しい色彩の大円として煌き、
チャンティングの響きとともに
私たちの心も体も満たすようでした。

 

そして私たちが満たされるとき、
私たちの両親、先祖、先人たち、
また子孫たちも、同時に満たされる。
それを確かめるすべはありませんが、
揺るぎない確信を持って感じられます。

 

 

出口は私の内に

 

 

2016年の終わりには、互いを称えつつ
各国のサンガ代表が演芸を披露。
日本からは日舞(さくらさくら)と、
三線伴奏で故郷を歌いました。

 

中には切れ味の良い芸もあったりで
笑いあり、涙ありの時間となりました。

 

素敵な歌声のシスターが
2曲、歌をプレゼントしてくださいました。
歌詞は仏語で全くわからないのですが、
その声がどこまでも深く私に響きました。
とても美しく、とても心地よく。

 

その歌声に浸りながら、
戦火のやまない国の人々を思いました。
どうか、鐘の音が招かれた時の静寂が
たとえひと時でも、
彼の国の人々に訪れますように。
守られますように。

 

その歌声に揺すられながら、今度は
生きていることを苦しむ人を思いました。
どうか、気づいた誰かの寄り添う声が
ほんの一言でも
その人の元へ届きますように。
幸いますように。

 

心や体の苦しみに耐えている人が、
安らぎのひと時と
癒しの力によって
苦痛を溶かすことができますように。

 

私が立ち止まり ほほ笑む時に
誰かの幸せや守りが生まれますように。

 

2017年の始まりは、
たくさんの友人たちの願いと祈りを、
穏やかで暖かなエネルギーとともに
空へと見送って幕開けとなりました。

 

呼吸と共に、
新しい私。
呼吸と共に、
新しいつながり。

 

お読みくださり有難うございます。
それでは、今日もよい一日を♪

 

 

☆ 2017年 私はこれでまいります ☆
無欲無畏(欲がなく、恐れがないこと)
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