安住友紀子公式サイト

2023.1.17 | カテゴリ:ブログ

あの恐怖心を書き換えてみた

こんにちは、仙台のサイモントン療法認定セラピスト、安住友紀子です。
今日は前回の記事の続きを。

前回の記事はこちら

歯医者さんが苦手で、怖い、
でも治療が必要だっていうお仲間は
世の中意外といらっしゃるのではないかとふんでるわけです。
勇気のおすそ分けになったらいいな・・・
続編です。

痛みのメッセージに耳を傾けるまでもなく、
身体の言い分はすぐに見当がつきました。
三日三晩、続いていた夜更かし。
(実はほぼほぼ、夜明かし)

あー、ちょっと根詰めすぎたね。。。って思った時には、
既に歯がうずき始めていました。
(『根を詰めた』から歯の根っこにきたのかも)
翌朝目覚めたら、・・・なななんと、
顔の輪郭が!!!ズバーーーーン!!!

Σ(### ̄□ ̄;)うわ

身体からの「だから、アカンって」のサインです。

「夜寝てないとか意味わからない」
「頑張りかた間違ってるし」
「こーでもしないと気づかない」

こんなようなメッセージだったんじゃないでしょうか。
私の体は『体』の味方です。
私の社会的都合の味方は、いたしません。

はい。。。休みます。(###T_T)

しかし既に腫れてしまった歯茎は、
休んだだけでは引きそうにもありません。
現状を把握し、回復するためには
専門家の手助けが必要な状況でした。

ところが、です。
「このままなかったことになってほしい」
その一瞬、現実逃避へまっしぐらな私。
とにかく歯医者に行きたくないと抵抗しています。
「引くかも、治まるかも」

しかし現実は現実。
のらりくらりをやめる決意が必要でした。

痛みと腫れのさなかで、自分が思っていることを
紙に書き取ってみました。

  • 1.口を開けるのが苦しくて辛い。
  • 2.歯科医にがっかりされる。
  • 3.治療はひどく痛く、もっと腫れる。
  • 4.前の治療は無駄だった。
  • 5.どうせまたこうなる。
  • 6.私の歯は親譲りで弱い。
  • 7.私にできることは何もない。

あらためて文字にしてみて、びっくりです。
歯医者に行っても、一つもいいことがない
と言わんばかりだなと思いました。

よい面が全く見えていません。
起こってもいない悪い方ばかりを集め決めつけて、
私の歯医者さんに対する期待や信頼は
どこかに隠れてしまっていました。

これでは治療に行く、その一歩がとても
重たく感じられるのも無理はなく、

きっと治療台の上でも緊張して、体をこわばらせ、
一時も力を抜くことができないだろうなと想像できます。
「むむむ・・・」
このままでは、よろしくないわ。

よし!
事実に基づいていて、
健康を守り取り戻すために役立って、
目標達成に役立って、
問題解決に役立って、
気分がよくなる、
調和のとれた考え方に修正しよう。

ここで行ったのがビリーフワークでした。
(こちらはサイモントン療法で行われる、
自分を苦しめる感情を生み出す不健全な信念・思考を、
健全な信念・思考へと書き換えるエクササイズをいいます)

  • 1.歌うように、リラックスして口を開ければよい。カラオケではもっと開いている。
  • 2.歯科医さんが手腕を発揮する機会である。プロに助けをもらう。
  • 3.治療して今より痛んだり腫れたりするとは限らない。あっても一時のことで乗り越えられる。
  • 4.前の治療のおかげで自分の歯を残すことができている。
  • 5.またこうなるとは限らない。私の知らない治療法がある可能性がある。
  • 6.歯が親譲りで弱いとは限らない。夜更かしをやめることが大切だ。
  • 7.私にもできることがある。優しく丁寧に歯と歯茎をブラッシングしてあげよう。

書き換えたものを読んでみると
私の歯医者さんに対する期待や信頼が
じわじわと育まれるのがわかりました。

さらに歯の治療中のイメージを絵にかきました。
望ましいイメージはどんなかな。。。

そのときに描いたイメージの絵

まずは口を開けている私。
原っぱに腹ばいに寝そべってリラックス。
歌いながら、大きく口を開けています。

そして歯科医。
私は動物が大好きなので、
カバの口を掃除するトリを思いました。

トリが口の中をつつくと少しくすぐったい。
時々、痛いときもある(やりすぎだよトリさん!)

トリDr.の羽の一つは、
未知の治療の可能性を表す白色です。

ふにふにと肉球でやさしく歯茎をマッサージしてくれる
黒猫の歯科衛生士さんはピンクのリボン。

手には歯ブラシと歯磨きペースト。
私にできることの一つ、
毎日のブラッシングを丁寧に行う意味を込めました。

こんな歯医者さんなら喜んで通っちゃうなあ!
絵を眺めては、ムフムフ(^ω^)っとしました。

その日から毎日3回、書き換えた方を欠かさず読み、
恐れの気持ちが出てきたときには、
書き換える前と後の文を併せて読みました。
歯科医院に電話して予約を取ることができ、
気持ちにゆとりがもてました。

待合室に入ると、気に入ったところを探しました。
何冊かの質の良い本が置いてあります。
あまり張り紙などがなく、静かな環境です。
窓の外に街路樹の花が咲いているのが見えます。
治療室の窓からもまた別の花が咲いているのが見えます。
わたしはその花に挨拶をして友達になりました。

いよいよ治療の番、私は歌うように口を開けました。
前よりずっと楽でした。
「もっと開けて」と言われることもありませんでした。

治療に行ってよかった。

それまで知らなかったことを教わったり、
何より「来てくれてよかった」と
歯科医から言われました。
十数年も前に治療してくれたこの歯を
歯科医もまた、大事に思ってくれていたのでした。

治療に通いながらも、日に3回
書き換えた方を読むことを続けました。

歯磨きに関する好奇心が大きくなって、
磨けていないところを赤く染めだす液や
私に合いそうな歯ブラシ、歯磨きペースト、
洗口液などを、調べて買い求めました。

それらの味方に囲まれ、応援されて、
毎日のブラッシングは特別な意味をもち
私の健康を守る儀式として
大切なものとなりました。

健全信念が定着したいま、
歯医者に対する恐怖心はありません。

件の歯科医が年齢のために引退され
別の歯科医院に転院しましたが、
私の信頼感はどっしりとして揺るがず、
太く青々とした葉を繁らせる大樹のよう。
新しい歯科医院にはたくさんの樹があり、
鳥がやってきたり、ハーブの花が咲きます。
お気に入りスポットの一つです。

読んでくださり有難うございます。
それでは、今日も良い一日を♪

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